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東洋医学的に体を診る(五行論)

こんにちは!さとふ鍼灸院です。

3回に分けてお送りしています「東洋医学的に体を診る」の3回目、最後になります。

前回は陰陽論についてのお話でした。

今回は五行論についてお話していきたいと思います。



五行論(五行説)


五行の図

図で表すと上のような形になります。

実線が相生関係、点線が相剋関係を表しています。

陰陽論と同じく大事な理論が、五行論です。

五角形が矢印で繋がっていて、その中に更に星型の矢印がありますね。

この矢印の方向もちゃんと意味があります。

では、これをもう少し具体的にお話していきます。


五行の分類


五行思想-Wikipedia-より引用

五行思想(ごぎょうしそう)または五行説(ごぎょうせつ)とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想。万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説である。また、5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という考えが根底に存在する。西洋の四大元素説(四元素説)と比較される思想である。

陰陽論では、2つに分けて考えていますが、五行論では万物を5つの性質に分けて考えます。

この5つというのが、図にも描かれている通り、「木・火・土・金・水」になるわけです。


それではもう少し具体的に、まずは「季節」を五行に分類して考えてみましょう。

「木:春」「火:夏」「土:土用」「金:秋」「水:冬」

と、このように分類出来ます。

※ここで言う土用というのは、立夏・立秋・立冬・立春の前のそれぞれ十八日間の事です!土用の丑の日の事だけを指しているわけではありません。


次は「感情」を五行に分類してみましょう。

「木:怒」「火:喜」「土:思」「金:憂」「水:驚」


続いて「味」を五行で分類してみます。

「木:酸」「火:苦」「土:甘」「金:辛」「水:塩辛い」

このようになります。


最後に、お体を診る上で最も大事な「臓腑」も五行に分けます。

「木:肝・胆」「火:心・小腸(心包・三焦)」「土:脾・胃」「金:肺・大腸」「水:腎・膀胱」

※東洋医学でいう所の臓(心、肝、腎など)は、一般的に考えられている心臓、肝臓、腎臓などとは違った見方をします。


他にも「方角」「時間」「」「臭い」など、様々なものが五行に分類出来ます。

ではこのように分類して、どういった意味があるのでしょう。


例1

「毎年になると体調を崩しやすく、普段からイライラしたり怒りっぽい性格をしている。酸っぱい味が好みでよく食べる。」

この方の場合、肝の変動が起こりやすい体質ではないかと考えます。


これに加えて、前回の陰陽論と併せて、肝がの状態なのか、の状態なのかまで診ていく必要があります。

しかし、実際はこのように綺麗に肝の変動が考えられるような方は少ないです。


例2

「毎年に体調を崩しやすく、普段から思い悩みがちで、甘い物をついつい食べてしまいがちで、酸っぱい味は苦手ある。」

この方は肝と脾の変動が考えられます。

これではどちらを治療すれば良いのか迷ってしまいますね。


そこで五行の特徴である相生関係と相剋関係が出てきます。

5つに分けるだけでなく、それぞれが影響し合っているという風に考えます。


相生関係


母子関係と言うとイメージしやすいかも知れません。


「木から火が生まれ、火から土が生まれ、土から金が生まれ、金から水が生まれ、そして、水から木が生まれる。」

このように、隣あってる性質は、母と子の関係になっている訳です。

上の図で言う所の五角形になっている外側の実線が、相生関係を表していますね。


例1の方で考えるならば、仮に肝(木)が虚の状態だとします。

そうすると肝だけを補うのではなく、肝の母に当たる腎(水)も一緒に補うのです。


これは東洋医学的に体を診る(歴史)にも書きました、難経という古典書物の六十九難に書かれている、

虚すれば其の母を補い、実すれば其の子を瀉せ

という経絡治療を行う上で欠かせない大原則に基づいた考え方になります。


相剋関係


こちらは夫婦関係という言い方をします。


「木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、火は金を剋し、そして、金は木を剋します。」

お互いが調整、制御しあう関係になっています。

図で言う所の、中側の星型の点線になっている部分が相剋関係を表しています。


例2の方で考えるならば、仮に肝(木)が虚で、脾(土)が実の状態だとします。

本来であれば、肝(木)が脾(土)の力を制御する事でバランスが保たれていたものが、肝(木)が何らかの原因によって虚の状態になってしまい、脾(土)を制御出来なくなってしまい、バランスが崩れてしまっていると考えられます。


このような場合でも、まずは虚を補うので、肝を補う事から治療は始まります。

補った事で、実の状態であった脾はどのような変化をしたか。

単純にバランスが崩れていただけのものであれば、肝を補った段階で脾の実がなくなっている事もあるのです


まとめ


五行論について説明しました。

まずはお悩みの症状や、体の状態を五行に分類します。

その上で相生関係相剋関係を考え、どこから治療を加えていくかを決めます。


3回に分けて難しいお話が続きました。

もちろん、当院での治療を受ける上で、この内容を理解しておく必要はございません。


ただ、東洋医学そのものに興味をお持ちであれば、何となくでも構いませんので、目を通して頂けると、実際に治療にいらした際に説明がしやすいですし、イメージもしやすいかと思います。

また「そういえば…」とか「だから毎年この季節に…」とか、意外な気づきも得られるかも知れません。

東洋医学的に体を診る(歴史)東洋医学的に体を診る(陰陽論)と合わせて是非目を通してみて下さい。

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